祖母と過ごした十数年。作業部屋で背中を丸めて裁縫をしていた祖母の姿を、子供だった頃の視点で描いたアニメーション。作家 中田彩郁が学生時代に描き上げた力作。今回からPOLOSに初めて登場する同氏のアニメーションは、独特の世界観にあふれ、何より完成度が高い。学生時代からこれだけの存在感をだしていることも注目したい点だが、2008年に発表した「コルネリス」も数々の映画祭で上映されている。本作を皮切りに、アニメーション作家 中田彩郁の今後にPOLOSとしても注目していきたい。

受賞・上映歴
■第10回学生CGコンテスト/佳作
■第6回ユーリ・ノルシュテイン大賞2005/ヒューマン賞
■第4回メルヘンアニメ・コンテスト/奨励賞

監督・著作・音楽・アニメーション   中田彩郁

作家からのメッセージ
亡くなった祖母を、私が子供だった頃の視点で描いた作品です。
祖母と過ごした十数年の間に彼女自身年をとっていき外見上の変化があったはずなのに不思議です。
私の中にはここに描いた祖母しか残っていないのです。
あの作業部屋で背中を丸めて裁縫をしていた祖母の姿が忘れられません。

中田彩郁プロフィール

1983年埼玉県出身。
2007年、東京造形大学造形学部デザイン学科アニメーション専攻卒業。
現在はCMアニメーション制作会社に就職し、そのかたわら作品制作を続けている。
『コルネリス』が第12回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査員会推薦選出、
He Art2008 長崎水辺の映像祭ゴールドドラゴン賞受賞。
代表作は他に『舌打ち鳥が鳴いた日』『おばあちゃんの作業部屋』など。

代表作品
2008 『コルネリス』
2007 『聞耳 第2幕 鏡』
2005 『おばあちゃんの作業部屋』
2004 『舌打ち鳥が鳴いた日』