むかしむかし、ある牛飼いの男が暗い山道を歩いていると、どこからともなく芳しい香りがただよってきた。
男は香りに誘われ、森の中に世にも美しい桃畑をみつけた。
桃を1つほおばると、この世のものとは思えないほどの美味しさ・・・。
男はもてるだけの桃を風呂敷につつみ家路へと急ぐ。
しばらくいくと、美しい女が現れ男に桃を1つよこせとねだる。
男は桃を一つ女に渡すのだが・・・。
不思議な“お話の箱”をみせるシリーズ「むか〜しむかし」第3弾、 民話「牛飼いと山姥」を元にした物語。
クリエイターメッセージ
元のお話「牛方と山姥」は桃ではなく、鯖を山姥に食べられるところから始まります。
地方によって、また時代によって、さらに語る人々によって牛方が山姥と対峙する方法は様々です。
男が木に上ってそれが湖に移ったのを本物だと思い湖に飛び込む間抜けな鬼婆や、最後は
釜の中でゆでられる鬼婆、鬼婆が餅を焼いたり、酒を温めるのをこっそり盗む男。
山姥が唐櫃に入って眠るのはネズミが怖いから?そんな話もあります。
人を食う鬼なのにかわいらしい一面もある。恐ろしいのになにか悲しい。(
かつて人間だったであろう)人間と鬼の狭間にある鬼婆だからこそ、人はそのキャラクターに共感し
様々な話が生まれたのだろうと思います。
スタッフ
監督/脚本/アニメーション:井手佐知子
音楽:石塚由有(太鼓奏者)
井手佐知子プロフィール
広島市立大学芸術学部卒業。アニメーション作家。
過去作品がブロスタTVにて受賞。




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