写真芸術の現場・所幸則【後編】

写真芸術の現場・所幸則【後編】

写真家 所 幸則「1secの視線」

幻想的な作風で多くのファンを持つ写真家・所 幸則氏。
2007年より、これまでの作風を封印し、一見真逆とも思えるモノクロによるLANDSCAPEの制作をスタートさせた。いわゆる風景写真とは少し違う、瞬間とは異なった概念で時間を捉えた作品は、渋谷という見慣れた街を斬新に切り取ってみせた。
出会う状況にしっかりと関わろうとする姿勢を見事に体現したコンセプトは、新たなファンを生み出している。

自身が住み慣れた渋谷を皮切りに、世界の都市へ1Secondの視線が注がれ始め、今後の展開も注目されている。

今回は、新シリーズの制作へ没頭する心情に迫ってみたい。

キャスト/スタッフ

企画・撮影・監督 : 水谷 充
出演 : 所 幸則

写真家・所 幸則
1961年生まれ。大阪芸術大学卒業後、フリーのフォトグラファーとして活動。
1992年世界写真見本市「フォトキナ92」で「世界の新しい表現者」の日本代表として作品が選ばれる。
その後、海外の雑誌に特集が組まれるなど国内外で活躍。
生命の息づく空気の流れや、脈動にそってわずかに動く皮膚の震え、
生きていることだけを抽出して感じさせるような微妙なものを表現してみたい。
一瞬の静止した世界に留めさせながらも、そこに確かに存在しているはずの生命体をリアルに見てみたい。
目に映るものを超えた自分が見たいもの、脳が、心が見ているものを、
写真という技術を借りて表現したいという、純粋な情熱によって生み出された幻想的な作品は、普遍的な美のイメージと、独自の手法を融合させた、誰にもまねのできない世界。
それは他の追随を許さない。
独特な世界観をもち、現実と非現実を浮遊しているような奇跡とも言える作品は、
写真という枠組みを超え、世界的にも類いなアーティストとして各界から高い評価を得て
いる。
2006年に美術出版社から出された集大成的作品集「CHIAROSCURO 天使に至る系譜」をもって、第一期 所幸則としてのキャリアをリセットすることを決意。

2007年より、モノクロームによる東京の渋谷のランドスケープを中心に新しい第二期所幸則としての作家活動を始める。

2008年に瞬間とは違った概念の時間軸を取り入れたOne Secondシリーズの制作を開始。
2008年秋には個展「渋谷1 Second瞬間と永遠」を渋谷で開催。

2009年5月にはEYEMAZING(オランダのファインアートフォトマガジン)で特集が
組まれる。

2009年9月に日本初のフォトアートフェアである「東京フォト2009」に出展

水谷 充プロフィール

1985年、とんねるず 1st アルバム『なります』の ジャケット撮影にてフォト グラファーとしての活動を 開始。以来、雑誌、レコードジャケット、コマーシャル など幅広い分野で活躍中。本作品では監督を務める。

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